自信につながるベスト選び:失敗しないポイントと着回しコーデ
ベストを取り入れてファッションをアップデートする
最近街中でもよく見かけるようになったベスト。シャツやカットソーの上に重ねるだけで、いつものコーディネートがぐっと新鮮な印象に変わるアイテムとして注目されています。しかし、「どんなベストを選べばいいの」「どうやって着こなせばバランスが良いのだろう」と悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。
ベストは、シンプルながらも着こなしに奥行きを与え、体型カバーや季節の変わり目の温度調節にも役立つ万能アイテムです。適切に選んで着こなすことで、ファッションに自信を持つきっかけにもなり得ます。この記事では、失敗しないベストの選び方と、様々なシーンで活用できる着回しコーディネートのヒントをご紹介します。
失敗しないベスト選びの重要ポイント
ベストには様々な種類があり、それぞれが持つ雰囲気や着こなしの適性が異なります。自分に似合い、着回しやすいベストを選ぶためには、以下の点を考慮することが重要です。
1. サイズ感を確認する
ベストのサイズ感は、全体のシルエットを大きく左右します。
- ジャストサイズ: きちんと感があり、スラックスやシャツと合わせてきれいめに着こなしたい場合に適しています。インナーは薄手のシャツやカットソーがおすすめです。
- ややゆったりサイズ: トレンド感があり、リラックスした雰囲気を演出できます。シャツだけでなく、スウェットやパーカーなど少し厚手のインナーにも合わせやすく、着回し力が高いと言えます。体型をカバーしたい場合にも有効です。
可能であれば試着し、手持ちのシャツやカットソーの上から羽織ってみて、全体のバランスを確認することをおすすめします。肩幅が合いすぎているか、丈感は適切かなどを見ましょう。
2. 素材感を考慮する
ベストの素材は、季節感や与える印象に大きく影響します。
- ニットベスト: 秋冬の定番ですが、コットンやリネン混の薄手ニットベストは春夏も活躍します。ケーブル編みなどの凹凸があるものはカジュアルな印象、ハイゲージのものはきれいめな印象を与えます。
- 布帛(ふはく)ベスト: コットンやポリエステルなどの織物で作られたベストです。
- テーラードベスト: ジャケットの袖がないようなデザインで、きちんと感があります。シャツやブラウスと合わせてオフィスカジュアルにも使えます。
- キルティングベスト: 中綿が入っており、軽くて暖かく、カジュアルな着こなしにぴったりです。
- ダウンベスト: 防寒性が高く、アウトドアテイストやカジュアルなスタイリングに重宝します。
- その他: ボア、フリース、コーデュロイなど、季節感を強調できる素材もあります。
年間を通して着用したい場合は、コットンやポリエステル混の通年使える素材を選ぶと便利です。
3. 色や柄を選ぶ
初めてベストを取り入れる場合は、ベーシックカラー(ブラック、グレー、ネイビー、ベージュ、アイボリーなど)から始めるのがおすすめです。どんな色のインナーやボトムスにも合わせやすく、失敗しにくいでしょう。
コーディネートのアクセントにしたい場合は、テラコッタやグリーン、ブルーなどの色物、あるいはチェック柄やストライプ柄のベストを選ぶのも良い方法です。ただし、柄物はインナーやボトムスをシンプルにするなど、バランスを意識する必要があります。
ベストを使った着回しコーディネート例
ベストはインナーやボトムスを変えるだけで、様々な着こなしを楽しむことができます。ここではいくつかの例をご紹介します。
1. シャツ×ベストできれいめカジュアル
最も定番の組み合わせの一つです。清潔感のある白シャツや淡い色のシャツに、Vネックやクルーネックのニットベスト、あるいはテーラードベストを重ねます。ボトムスにはスラックスやきれいめなチノパンを合わせると、品の良さを保ちつつ、程よくカジュアルな印象になります。足元は革靴やきれいめなスニーカーが合います。
2. Tシャツ×ベストでリラックスカジュアル
シンプルな無地のTシャツに、ゆったりめのニットベストや布帛ベストを重ねるスタイルです。ボトムスにはデニムパンツやカーゴパンツ、ワイドパンツなどを合わせると、リラックス感のあるカジュアルなコーディネートが完成します。足元はスニーカーやサンダルがおすすめです。ベストの丈が少し長めのものを選ぶと、よりトレンドライクな着こなしになります。
3. ワンピース×ベストでフェミニンカジュアル
Tシャツワンピースやブラウスワンピースの上にベストを重ねる着こなしも人気です。ワンピース一枚だとシンプルすぎる場合でも、ベストをプラスすることで着こなしに奥行きが生まれ、おしゃれな印象になります。ニットベストなら柔らかい雰囲気に、キルティングベストならカジュアルな雰囲気に仕上がります。足元はブーツやスニーカー、バレエシューズなど、ワンピースやベストの雰囲気に合わせて選びましょう。
4. パーカー/スウェット×ベストでレイヤリングを楽しむ
少し肌寒い時期には、パーカーやスウェットの上にダウンベストや中綿ベストを重ねるスタイルも有効です。首元のフードを見せることで、顔周りに立体感が生まれます。ボトムスはデニムやジョガーパンツなどでカジュアルにまとめると、アクティブな印象になります。防寒とファッション性を両立できる着こなし方です。
ベストを着こなす上でのコツ
- インナーとの丈バランス: ベストの裾とインナーの裾の丈感に差をつけることで、レイヤリング感が強調され、バランスの良い着こなしになります。例えば、ベストよりもインナーを少し長めに見せる、あるいはベストよりもインナーを短くしてスッキリ見せるなどです。
- 首元の開き: ベストの首元のデザイン(Vネック、クルーネックなど)とインナーの首元のデザイン(クルーネック、ハイネックなど)の組み合わせで印象が変わります。Vネックベストにはクルーネックやハイネックのインナーを合わせると、首元が寂しくならずにバランスが取りやすいです。
- ボトムスとのシルエットバランス: ゆったりとしたベストには細身のボトムスを、コンパクトなベストにはボリュームのあるボトムスを合わせるなど、上下のシルエットにメリハリをつけるとスタイルアップ効果が期待できます。
まとめ
ベストは、いつものコーディネートにプラスするだけで、手軽に印象を変え、ファッションをアップデートできる非常に便利なアイテムです。サイズ感、素材、色柄といった選び方のポイントを押さえることで、自分にぴったりの一着を見つけることができるでしょう。
今回ご紹介した着回しコーディネート例を参考に、ぜひ様々なアイテムとの組み合わせを試してみてください。ベストを賢く取り入れることで、着こなしの幅が広がり、日々のファッションをより自信を持って楽しむことができるはずです。