きれいめカジュアルで失敗しない!自信が生まれるアイテム選びと着こなし術
きれいめカジュアルとは
服選びにおいて、「きれいめカジュアル」というスタイルは、多くの場面で活用でき、自分らしい着こなしの幅を広げる人気の方向性です。しかし、「具体的にどんな服を選べばいいのか」「どう組み合わせればバランスが取れるのか」と迷う方もいらっしゃるかもしれません。
きれいめカジュアルとは、カジュアルなアイテムと、オフィススタイルにも通じるようなきれいめなアイテムを上手に組み合わせた着こなしのことを指します。リラックス感がありながらも、上品さや洗練された印象を与えることができるため、普段使いから少し改まった場所まで対応しやすいのが特徴です。このスタイルをマスターすることで、様々な状況に自信を持って対応できるようになります。
きれいめカジュアルを作る上での基本原則
きれいめカジュアルを成功させるためには、いくつかの基本原則があります。これらを押さえることで、アイテム単体ではなく、全体のバランスを意識した着こなしが可能になります。
1. 「きれいめ」と「カジュアル」のバランス
これがきれいめカジュアルの最も重要な要素です。どちらかに偏りすぎると、ラフすぎたり、逆に堅苦しく見えたりします。例えば、デニムのようなカジュアルなボトムスには、シャツやジャケットのようなきれいめなトップスを合わせる、スラックスのようなきれいめなボトムスには、パーカーやスウェットのようなカジュアルなトップスを合わせる、といったように、異なるテイストのアイテムを組み合わせることを意識します。
2. シルエットの意識
全体のシルエットは、着こなしの印象を大きく左右します。きれいめカジュアルにおいては、だらしなく見えない、清潔感のあるサイズ感を選ぶことが大切です。例えば、ゆったりとしたカジュアルなアイテムを取り入れる場合でも、他のアイテムはジャストサイズを選ぶ、パンツはテーパードシルエットで足元をすっきり見せるなど、どこかに「きれいめ」な要素としての整ったシルエットを取り入れると良いでしょう。
3. 色の選び方
使用する色の数や種類も重要です。ベーシックカラー(ホワイト、ブラック、グレー、ネイビー、ベージュなど)を中心に組み立てると、上品で落ち着いた印象になります。差し色として、トレンドカラーや明るい色を取り入れる場合は、一点に絞るか、分量をごく少なくすると、バランスを保ちやすくなります。
4. 素材感の組み合わせ
アイテムの素材も、きれいめかカジュアルかを判断する大きな要素です。例えば、ハリのあるコットン素材やウール素材はきれいめな印象、スウェット素材やデニム素材はカジュアルな印象を与えます。きれいめカジュアルでは、これらの異なる素材感を組み合わせて奥行きを出すことができます。例えば、スウェットにハリ感のある素材のパンツを合わせたり、ニットに光沢感のあるシューズを合わせたりするなどです。
きれいめカジュアルにおすすめの基本アイテム
きれいめカジュアルスタイルを始めるにあたり、揃えておくと便利な基本アイテムがあります。これらのアイテムは着回しやすく、様々な組み合わせに応用できます。
- シャツ: 清潔感があり、きれいめ要素の代表格です。無地のブロードシャツやオックスフォードシャツは一枚でも羽織りとしても使え、様々なボトムスに合わせやすいです。
- きれいめスラックス: ウールライクな素材やポリエステル素材など、ドレープ感のある上品なパンツは、カジュアルなトップスをきれいめにまとめてくれます。テーパードシルエットを選ぶと、より洗練された印象になります。
- チノパン: カジュアルながらも素材やシルエットを選べばきれいめに着こなせます。ハリ感のある素材や細身〜テーパードシルエットのものを選ぶのがおすすめです。色はベージュやネイビー、ブラックなどベーシックなものが使いやすいです。
- ジャケット: テーラードジャケットやカバーオールタイプのジャケットは、羽織るだけで着こなしを格上げし、きれいめな印象を強くします。カットソーやパーカーの上に羽織ることで、簡単にきれいめカジュアルを作れます。
- ニット: ハイゲージの薄手のニットはきれいめな印象、ローゲージの厚手のニットはカジュアルな印象を与えます。クルーネックやVネックなど、首元のデザインでも雰囲気が変わります。カジュアルなボトムスと合わせる際にきれいめなニットを選ぶとバランスが取りやすいです。
- 革靴/きれいめスニーカー: 足元は着こなし全体の印象を左右します。ローファーやプレーントゥなどの革靴はきれいめ要素をプラスし、着こなしを引き締めます。レザースニーカーやデザインがシンプルでクリーンな配色のスニーカーは、カジュアルながらきれいめな雰囲気を保ちやすく、きれいめカジュアルに最適です。
実践!きれいめカジュアルの着こなし例
具体的なアイテムの組み合わせ方を見てみましょう。
- 例1:シャツを軸に
- トップス:無地のブロードシャツ(ややゆったりめ)
- ボトムス:ネイビーのテーパードスラックス
- シューズ:レザースニーカー
- 解説:きれいめなシャツとスラックスをベースに、足元をスニーカーでカジュアルダウン。シャツのサイズ感を少しゆったりさせることで、堅苦しさをなくしリラックス感をプラスしています。
- 例2:ジャケットを羽織る
- トップス:無地のクルーネックTシャツ
- アウター:ネイビーのテーラードジャケット
- ボトムス:ベージュのチノパン(細身)
- シューズ:ローファー
- 解説:Tシャツとチノパンというカジュアルな組み合わせに、ジャケットとローファーというきれいめアイテムをプラス。Tシャツの色をベーシックにすることで、全体がまとまります。
- 例3:ニット×カジュアルボトムス
- トップス:グレーのハイゲージニット
- ボトムス:ワンウォッシュのデニムパンツ(ストレートシルエット)
- シューズ:きれいめなデザートブーツ
- 解説:きれいめな印象のハイゲージニットに、カジュアルなデニムを合わせたスタイル。足元もきれいめ寄りのブーツを選ぶことで、全体のバランスをとっています。デニムのウォッシュ加工が少ないものを選ぶと、よりきれいめな印象になります。
きれいめカジュアルで失敗しないための追加ポイント
- サイズ感の確認: オンラインで購入する際は、必ずサイズ表を確認し、可能であれば試着サービスを利用しましょう。店舗で購入する場合も、必ず試着して、肩幅、身幅、着丈、袖丈、パンツのウエスト、股上、股下などが体型に合っているか確認することが非常に重要です。体型に合ったサイズを選ぶことが、きれいめに見せる基本です。
- 清潔感を保つ: シワや汚れ、毛玉などがないか確認しましょう。どんなに良い服でも、手入れが行き届いていないとだらしなく見えてしまいます。
- 小物の選び方: バッグやアクセサリーなどの小物も全体の印象を左右します。きれいめカジュアルには、レザー素材のバッグや、シンプルで洗練されたデザインのアクセサリーなどが馴染みやすいです。
まとめ
きれいめカジュアルは、異なるテイストのアイテムを組み合わせることで生まれる、バランス感覚が重要なスタイルです。基本原則(バランス、シルエット、色、素材感)を理解し、ご紹介したような基本アイテムを揃えることから始めてみてください。いくつかの着こなし例を参考に、お手持ちの服で試したり、新しいアイテムを取り入れてみたりすることで、自分に似合うきれいめカジュアルを見つけることができるはずです。
服選びを通じて、着こなしの幅が広がり、さまざまな場面で自信を持って過ごせるようになることを願っています。